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22章:迷い
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22章:迷い
私は來希くんに全て話した
來希くんとお別れして、今日にいたるまで
相手がホストだということも
ただ名前は言わなかった
來希くんも聞かなかった
同業者。
だからこそ聞かなかったのだろう。
今日までの話を聞き終わった來希くん。
「妊娠したこと話すつもりなのか?」
そう聞かれ
正直分からなかった
言うべきなのか、言わないべきなのか
「まずさ、今日知らないふりされたのは、やっぱり店では話せないからだと思うぞ。太い客が来てたりしたら、深刻そうに話をしているだけで勘ぐったりするしな」
そっか・・・
確かに店に話に行ったのは間違いだったと思う。
自分のことしか考えてない身勝手な行動だった
「確かにそうだよね。だけど、そう言ってくれれば優菜だって分かるのに・・・他人のふりするなんて・・・」
「それはそうだな。ただ怒ってたんじゃないか?優菜、そいつの電話にでてなかったんだろ?
まあ他人のふりなんて子供じみてるけどなっ」
「本当にそいつ結婚してんの?」
そう続けて言った
正直本人に聞いた訳じゃない
だけど梨香さんが家に来たこと
子供連れて飛龍くんが歩いていた光景
梨香さんからのメール
度重なるドタキャン
やはり私には結婚してるとしか思えない
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