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21章:真実
「結菜横になったら?」
來紀くんがそう言ったので横になることにした
正直体が結構キツかった
だけどずっとはここにいられない
さすがに帰らないと...
來紀くんは私の彼氏ではない
それに友達でもない
私と來紀くんの関係性を表す言葉が見当たらない
だけどそんな関係なのだ
來紀くんは私に飲み物を持ってきたかと思うと、私に背をむけて、ベットの端に座った
「あのさ...結菜がこんな体調悪いときにこんなこと話すの意味わかんないって思うんだろうけど...」
そうゆっくり話はじめた
私はよく來紀くんの言葉の意味が分からなかったがそのまま話を聞いた
「一年前、結菜の事傷つけて本当にごめん...」
いきなり謝る來紀くんに私は戸惑った
一年前...
來紀くんに好きだと伝えたあの日
私達は一緒になることは無かった
正直あの出来事を忘れたことはない...
だけど私の中で思い出さないようにしていた
來紀くんの全てを無かったことにしていた
だってその方が楽だったから....
もう会うことだって無いと思っていた
だけどどうして今さら...
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