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10章:1月1日
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「そっか…1年。確かに長い様に思えるけど、あっという間なのかもしれないね。あ〜期限なんてつけずに、気長に待ってたら良かったなあ……」
下げていた頭をゆっくりと起き上がらせると、自然と冬馬君と見つめ合う形となった。
「ははっ。なんてね。焦らずにいたつもりだったけど、やっぱりどこかで焦ってたのかも。彩ちゃんの今の正直な気持ちは約束通り受け止めるよ。正直な気持ち聞かせてくれてありがとう。けど、僕の今の正直な気持ちはこのまま終わりにしたくないな…」
「…冬馬君」
「僕はきっと彩ちゃんの事想い続けると思う。だって、こんなに好きになったの初めてだからさ。彩ちゃんが僕の事これから先も恋愛対象として見てくれなくたっていい。だけどシェアハウスを出てもこうして会ったり、またみんなで騒いだりしたいんだ…迷惑…かな?」
冬馬君の言葉に、直ぐさま首を横に振ると、「良かった…」と、小さく呟いた声が聞こえた。
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