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7章:素直な自分 (9/9)

「…で、彩は?」


不意を突いた質問に、聞き返す声は無意識に大きくなる。


「悩み!何かねえの?今度は俺が聞いてやるよ」


悩み…。
その言葉から真っ先に思い浮かぶのは、1月1日…冬馬君との事だった。


「何かありそうだな。聞くぞ?」


俯く私の顔を覗き込む様に見つめる夏希。
顔を見せたら表情で嘘だと悟られてしまいそうで、なるべく顔を合わせない様に平然を装った。


「ううん!何もないよ。大丈夫」

「本当かあ!?ならいいけど。無理すんなよ?まあ…今日彩から学んだのは『自分に素直に』って事だな!」

「…うん。自分に…素直に」


自分に素直に…。

夏希に対して言った筈のアドバイスが、今の自分に言われている気がした。


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春夏秋冬4【完結】 ©著者:みるみる

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