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6章:一途な想い
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その日の夜は秋元さんが元気を取り戻したのを祝うかの様に、秋元さんの好きな食べ物揃いだ。
春さんと夏希は仕事があるから一緒に祝えなかったのが少し残念だけど、秋元さんが元気になった事に2人共嬉しそうにして、仕事へ出掛けた。
「たかがアイドルだろ」と言っていた夏希だけど、なんだかんだ言って励ましていた事を秋元さんから聞いた時は、夏希らしいなと思い、笑ってしまった。
食後のデザートにと、冬馬君と2人で初プリン作りに挑戦したものの、カラメルソースが上手くいかず、謝る私達の前で秋元さんは「美味しい、美味しい」と、ニコニコと少し焦げてしまったカラメルソースまで全部平らげた。
「もう冬ですね…」
壁に掛かったカレンダーを見て、ふと秋元さんが呟く。
「イベント事というと、ふじもっさんと冬馬君の誕生日兼クリスマスイヴ…そして、お正月だけですね」
何気なく発した言葉の中のフレーズに、私と冬馬君は特別な感情を抱いた。
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春夏秋冬4【完結】 ©著者:みるみる
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