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6章:一途な想い
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何を言われるのだろう…。
そんな恐怖心にも似た感情を抱きながら、隣に座る秋元さんにチラチラと目を向ける。
何分経っただろうか…
緊張からか、少し湿った手が乾き始めた頃、秋元さんがようやく口を開いた。
「ふじもっさん…僕、あれから考えたんです」
「は…はい」
緊張は更に増す。
私の言葉は、秋元さんにどのような影響をもたらしたのだろうか。
再び湿る手を握り締めながら、言葉を待った。
「…僕、真白たんを好きな想いは変わらないし、好きなままでいます。これからもずっと…。でも、相手を傷付ける気もありません。ほら、たまにアイドルの交際相手が発覚した時、嫌がらせをする方とかいるでしょう?ふじもっさんの言う通り、やった所で良い思い出にはならないし、虚しくなります。それに、好きな人が悲しむ顔は見たくないものです。僕は真白たんの笑顔が好きです!だから僕は、真白たんの恋を応援します!」
「秋元さん…」
「僕は今まで通り、ライブやイベントに通い、CDの売上に貢献して、真白たんを一流のアイドルに登りつめるお手伝いをします!それが僕に出来る愛情表現だと思います!」
まだ悲しさを引きずっている様子ではあったが、秋元さんの言葉に嘘は無く、強い決心の様なものすら感じた。
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