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1章:冬馬君の優しさ
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シェアハウスへ着き、玄関の扉を開けた瞬間、食欲をそそる匂いが鼻を掠めた。
扉の音に反応したのか、秋元さんが手に菜箸を持ったまま、リビングの扉から顔を出した。
「ふじもっさん!冬馬君!おかえりなさい!」
笑顔で出迎える秋元さんに挨拶を返すと、2人でリビングへと向かった。
「あっ!おかえり」
秋元さん同様笑顔でキッチンから出迎えてくれた春さんは、煮付けをテーブルに運んだ。
「まだ少し気温は高いけど…」
出来立てを証明するかの様に、お皿からホカホカと立つ湯気を見て、申し訳なさそうに呟いていたが、皆の反応は「おいしそう」という絶賛の嵐で、安堵の表情を浮かべた。
みんなで運ぶの手伝うと、バイトで居ない夏希を除いた4人で少し遅めの夕ご飯を食べた。
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春夏秋冬4【完結】 ©著者:みるみる
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