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1章:冬馬君の優しさ
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「…あれ?どうしたの彩ちゃん!」
ノックした扉から、笑顔の冬馬君が顔を覗かせた。
「冬馬君のバイト先って服屋だったよね?」
「?…うん。そうだけど」
冬馬君は、メンズのブランドショップでバイトをしている。
メンズではあるものの、私の中で【服屋で働いている=服の事なら何でもお任せ!】の様な都合のいい考えを持っていた。
「実は…」
事情を説明している間、冬馬君は真剣な表情で聞いてくれていた。
一通り話を終えると、冬馬君は直ぐに何個かブランド名を出してくれた。
「すごい…何でも知ってるんだね」
「たまたま知ってるブランドと、お店の近くにある店の中で系統似ているブランド名出しただけだよ」
と、 言うと「でも此処は高いから…ん〜値段も手頃で、可愛いなら此処かなあ…」と、1つ1つのお店の値段や系統を考え、何個か絞ってくれた。
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