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1章:冬馬君の優しさ (4/15)

あの時の出来事を思い出し、ぎゅっと握られていた手を覆う様に片方の手を被せた。


心の奥に秘めた弱い本音は痛い程理解できる。

春さんの時だって、夏希の時だって、私も冬馬君と同じ…答えや事実を知るのが怖かった。


「…彩ちゃん?」


一点を見つめ、そんな事を考えていたせいか、ぼーっとしている様に見えたのかもしれない。
冬馬君がそんな私に気付き、声を掛けた。


「ごめんね」

「…え?」

「いや、さっきの河原での事。でも…もう大丈夫だから」

「…冬馬君」

「来年までに惚れさせて見せる!」


ふざけた感じではあるが、キラキラと…カッコつけている様なんだけども…


「えっと…その…冬馬君…顔…可愛いから…」

「…カッコがつかないって言いたいんだね…」

「…ごめんなさい」

「酷い。僕、女顔気にしてるのに…」

「え!ごめん…でも、女の子より可愛くて羨ましいよ」

「彩ちゃんフォローになってないよー!!!!」


笑い、ふざけ合っている私達を、遠くで秋元さんが微笑ましく見つめていた。









…腕を掻きながらだけど。


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春夏秋冬4【完結】 ©著者:みるみる

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