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1章:冬馬君の優しさ
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ベンチで待ち続けていると、遠くからキョロキョロと辺りを見回しながら走ってくる冬馬君の姿が見えた。
気まずさを感じながらも、どうにか自分の居場所に気付かせると、冬馬君が駆け寄った。
乱れた呼吸を落ち着かせる様に、ベンチへ座ると、気まずさから俯く私に声を掛けた。
「大丈夫?足、疲れたでしょ?」
意外な言葉に驚き、冬馬君の方を見つめた。
「足…大丈夫?」
「う…うん。冬馬君の方が大丈夫なの?ごめんね…迷惑かけて」
更に俯く私に、
「全くだよ…」
と、私を見つめた。
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春夏秋冬4【完結】 ©著者:みるみる
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