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1章:「起」①
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1章:「起」①
京介さんから聞いた話だ。
怖い夢を見ていた気がする。
薄っすらと目を開けて、シーツの白さにまた目を閉じる。鳥の鳴き声が聞こえない。
息を吐いてから、ベッドから体を起こす。静かな朝だ。どんな夢だっただろうと思
い出しながら記憶を辿ろうとする。すると「スズメは魂を見ることができる」とい
う話がふと頭に浮かんだ。どこかの国の伝承で、スズメは生まれてくる前の人間の
魂を見ることができるという。朝、スズメがさえずるのはその生まれてくる魂に反
応しているのだと。その魂がやってくる場所が空っぽになっていると、魂を持たな
い子どもが生まれて来る。そんな子どもが生まれる朝にはスズメはさえずらない。
だから、スズメの声の聞こえない朝は不吉さの象徴だ。
カーテンを開けると2階の窓から見える家並みはいつもと変わらない姿で、慌しい
一日の始まりの息吹がそこかしこに満ちている。
そう言えば今日は何曜日だっただろう。
目を閉じて、一秒数えたら、他愛もなくありふれた土曜日の朝でありますように。
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