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5章:樹里
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あの時の僕は狂っていた。
自分の中にこんな狂気が秘められていたなんて知りもしなかったのだ。
腕の中で壊れていく樹里を見て、安心してしまっていたのだ。
…これで樹里はどこにも行かない。自分だけのものになるのだと。
本当にどうかしていた。
上着を脱ごうとした時にポケットの中の小箱の存在を思い出した。
確か龍哉さんは僕の物だと言っていたな。
樹里が身につけていた僕の物?
思い当たる節がなく、しばらく考えたのちに小箱を開けた。
中にはシルバーの指輪が二つ、チェーンに通されていた。
何だ、これ…。
ペアリング?
「……!!」
小箱を持つ手が震えた。
そう。
これは以前、樹里と僕が一緒に買う約束をしていた指輪。
箱の内側には二つ折りのメッセージカードが挟んであった。
恐る恐る手に取り、カードを開いた。
【happy birthday 幸一郎君♪
17歳だね!
たくさん成長して素敵な大人になってね☆
樹里】
これを樹里が身につけてたと言うのか。
このチェーンに通して。
涙が頬をつたった。
樹里、アンタは…僕を愛してくれてたのか?
身につけていたって事はそうなんだろう?
アンタが僕に吐いた辛辣な言葉は嘘だったのか?
『そうだよ。今頃気が付いたの?』
頭の中で樹里がそう言って笑ってくれた気がした。
僕は…最低だ。
樹里の言葉を真に受け、欲望のままに樹里の命を奪った。
僕は…
ベッドに顔を押し当て、泣き叫んだ。
どんなに泣き叫んでも樹里はもう戻らないとわかっていながらも。
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