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4章:罪と罰
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どのくらいの時間が経っただろうか。
携帯で時間を確認するとすでに四時間が経過していた。
夕焼けが迫っており、僕の白いシャツが茜色に染まる。
帰りの飛行機の時間は21時半、最終便だからそれを逃すと帰れなくなる。
伊万里から福岡空港までは約2時間。
18時半には出ないといけない。
僕に許された時間は一時間もない。
最早、ここまでか…
そう諦めかけた瞬間、引き戸が開かれた。
龍哉さんだ。
「…はよ、入れ」
龍哉さんはぶっきらぼうに言うと僕を家に招き入れた。
祈りが天に通じた。
「お邪魔します」
深々と頭を下げると樹里が生まれ育ったこの家に足を踏み入れた。
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