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73章:信号機 (1/10)

73章:信号機

夜だった。

サークルの後輩の家で酒を飲み、深夜一時を回ったころに

「じゃあな」

と自転車に跨って一人家路についた。

通り過ぎる市街地は人影もまばらで、暗くて顔も見えない人々はしかし皆一様に白い袋を手にしている。

コンビニの袋なのだろう。

学生の多い街だ。

繁華街からは外れた場所をこんな時間に出歩いている人が寄るところといったら決まっている。

自分もこの帰路の途中、どこのコンビニに寄るべきか、頭の中に地図を広げ始める。

しかし自分の頭の中だと言うのに厚い紙が入念に折り畳まれていて上手に広げられず悪戦苦闘していた。

やはり酔っているのだろう。

赤信号が見えてブレーキをかけた。

交差点だ。
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師匠シリーズ ©著者:hare

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