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70章:保育園 (1/69)

70章:保育園

師匠から聞いた話だ。

土曜日の昼ひなか、僕は繁華街の一角にある公衆電話ボックスの扉を開け、中に入った。

中折れ式のドアが閉まる時の、皮膚で感じる気圧の変化。

それと同時に雑踏のざわざわとした喧騒がふいに遮断され、強制的にどこか孤独な気分にさせられる。

一人でいることの、そこはかとない不安。

まして、今自分が密かな心霊スポットと噂される電話ボックスにいるのだという意識が、そのなんとも言えない不安を増幅させる。

夜の暗闇の中の方がもちろん怖いだろうが、この昼間の密閉空間も十分に気持ち悪い。

僕は与えられた使命を果たすべく、緑色の公衆電話の脇に据え付けてあるメモ帳に目をやる。
メモ帳は肩の部分に穴があけられていて、
そこに通した紐で公衆電話の下部にある金具に結び付けられている。

紐を解き、メモ帳を手に取る。何枚か破った跡もあるが、
捲ってみると各頁にはびっしりと落書きがされていた。

僕は頷いて、財布を取り出すとテレホンカードを電話機に挿し込む。
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師匠シリーズ ©著者:hare

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