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43章:ともだち (1/14)

43章:ともだち

大学2回の冬。
昼下がりに自転車をこいで幼稚園の前を通りがかった時、見覚えのある後ろ姿が
目に入った。白のペンキで塗られた背の低い壁のそばに立って、向こう側をじっと
見ている。
住んでいるアパートの近くだったので、まさかとは思ったが、やはり俺のオカルト
道の師匠だった。
子どもたちが園庭で遊んでいる様子を一心に見つめている20代半ばの男の姿を、
いったいどう表現すればいいのか。
こちらに気づいてないようなので、曲がり角のあたりで自転車を止めたまま様子を
伺っていると、やがて先生に見つかったようで「違うんです」と聞こえもしない
距離で言い訳をしながらこっちに逃げてきた。
目があった瞬間、実に見事なバツの悪い顔をして「違うんだ」と言い、そしてもう
一度「違うんだ」と言いながら曲がり角の塀の向こうに身を隠した。俺もつられて
そちらに引っ込む。
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師匠シリーズ ©著者:hare

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