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36章:怖い夢 (1/7)

36章:怖い夢

幽霊を見る。
大怪我をする。
変質者に襲われる。
どんな恐怖体験も、夜に見る悪夢一つに勝てない。
そんなことを思う。
実は昨日の夜、こんな夢を見たばかりなのだ。

自分が首だけになって家の中を彷徨っている。
なんでもいいから今日が何月何日なのか知りたくてカレンダーを
探している。
誰もいない廊下をノロノロと進む。
その視界がいつもより低くて、ああ自分はやっぱり首だけなんだと思う
と、それがやけに悲しかった。
ウオーッと叫びながら台所にやってくると、母親がこちらに背を向けて
流し台の前に立っている。
ついさっきのことなのに何故かもう忘れてしまったが、俺はなにか凄く
恐ろしいことを言いながら母親を振り向かせた。
するとその顔が、   だった。

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師匠シリーズ ©著者:hare

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