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9章:叫び [8]
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ミドリはよく私に手紙を書いてくれた。
こんな手紙があったっけ…。
[イェーイ!
うちら仲良くなったよねぇ!!
私はこんなに仲良くなれるなんて思ってなかった。だから今すんごく嬉しい!
うちらやっと鑑別所出れたね!うちら最高だね!
マジねぇ、ミドリはあんたに惚れてるよ!この前も言ったけど、うらやましい!
私にないモノ持ってるっつうか…可愛いしさぁ!事件の事だって、こうゆう事すれば自分に自信付くと思ってたよ。
ミドリすんごい弱虫っつうか、あんたとは逆の性格でしょ?
だからいつも、あんたみたくなりたいって思ってたんだぁ…
ひそかにあんたの事観察っつうか、見てたね。
2000年だね…変わりたい!中も外も!
あんた目指して頑張りまーっす!!!
今年もヨロシク!
FROMミドリ]
私はそんなんじゃない…本当の私はもっと弱くて、もっとダサくて、もっとカッコ悪いのに…。
でも私は、ミドリに本当の自分を分かってもらえない事など全く悲しくなかった。
むしろ、ちゃんとダマせてる!私は羨ましがられてる!その事が嬉しくて何度も手紙を読み返した。
本当の私なんて誰も知らなくていい。
知られたくなんかないよ。
『私は不幸なんかじゃないよね…』
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[叫び] 実話の物語 ©著者:転載王
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