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4章:旅は道連れ
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ケイさんの言い方に若干恐怖は感じたものの、とりあえず松田は大丈夫だとわかり、俺は息をついた。何も知らない松田はニコニコしてこちらに向かってくる。もう後ろには何もいなかったので、俺は安心した。
そのとき、ケイさんがポツリと呟いた。
「俺が夜勤だと、人がよく死ぬなぁ。」
俺は思い出す。あの患者が亡くなったのも、この患者が亡くなったのも、ほとんどケイさんが夜勤だった夜のことだった、と。ケイさんは俺を疫病神と呼んだが、本当に死神か疫病神か何かの類なのは、ケイさんじゃないだろうか。
酒片手に休憩室に入ってくケイさんの背中を見送りながら、俺は思った。
翌日、死後処置に追われて大変だったのは、言うまでもない。
【えんd】
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