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7章:夢鬼⑦
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7章:夢鬼⑦
村の者達は怖くなり、鬼がまだ本当に生きているのか確かめようとしたのじゃ。
そしてそれを確かめるため、また[鬼封じ]が行われた。行ったのは当時村長だった者じゃ。
掘り返し、確かめる事は、怖くて出来なかったらしい・・・
村長は鬼がいるかすぐに分かるよう、自分の家の場所が書いてある地図の裏に名前を書き、行った。
家の中だったらすぐに鬼に出会えるからじゃ・・・その後、鬼の名前が消えたのじゃ・・・」
!!!!!!
俺「鬼は・・・目を覚ましたという事ですか!!」
住職「多分そうじゃろう・・・でも鬼は出てこなかった。多分、眠り過ぎてもう力がなかったのじゃろう・・・
今となっては死んだか、生きているかは分からない。
じゃが、あの岩の下に鬼がいると言う事は事実じゃ。
もう何百年も出てこないのだから死んでいるだろうがな・・・。
そしてまだ続きがある。その当時は今程の医療設備などない。もちろん点滴などない。
だからこのまま村長は眠り続ければいずれ死んでしまう。だから村人達はある行動を取った。
それは眠っていて死んでしまう前に、誰かが[鬼封じ]を行い、寝ている者の目を覚ますという事じゃ。
村の者達は協力して、その行動を続けたんじゃ。
そして村長が目を覚まし、皆に言った・・・
居たのは鬼なんかじゃない・・・真っ黒い奴だとな・・・
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夢鬼 ©著者:hare
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