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5章:夢鬼⑤
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5章:夢鬼⑤
先生の声でまた目が覚める。
先生の顔を確認する。クラスの皆の顔も。
よかった。これはもう夢じゃない。現実に戻ってきたんだ。
そう思い、心から安心した・・・
「はい、皆さん、まずは顔を洗って、目を覚ましましょう。
朝ごはんもありますから、それを食べたら体育館に集合ですよ。
あれ・・・Eちゃん?Eちゃん、起きて下さい。Eちゃん?」
先生がEの所へ行き、揺さぶる。
Eがまだ起きていない。他の皆は起きているのに・・・
仕方ないか・・・俺もまだ凄く眠い、夢の中の出来事だったのに体が疲れている・・・
本当に逃げ回って、鬼ごっこをした様な感覚だ。
「しょうがないですね、Eちゃんは少し寝かせておきましょう。
はい、皆さんは布団を片付けて。早く朝ごはん食べて。」
俺達は自分の布団を片付ける。
そうだ写真、俺は枕の下にある写真を手に取る。
「あれ?名前が書いていない・・・確かに昨日の夜に書いたのに・・・」
写真の裏に書いたはずの名前が消えていた。
俺だけかな?そう思い、E以外の5人(Eはまだ寝ているから)にも確認する。
皆の写真からも名前が消えていた。
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