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4章:夢鬼④
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4章:夢鬼④
俺は家庭科室から出た。右手に包丁を持って・・・
誰かに会いたい・・・一人は嫌だ。でも・・・アイツに会うかもしれない・・・
ここで気が付いた。最初の時よりも辺りがよく見える。
でも暗いのには変わりはない。
正確には目が暗さに慣れたのだろう。だからさっきすぐにBとDだと確認出来たんだ。
でも奴だけはすぐに確認できない。
奴はこの暗さと同化している。近くに来なければ確認できない。
それか月明かりでしか・・・そして足音だ。
これからは足音が聞こえたら奴だと思った方がいいかもしれない。
近づいてからでは遅すぎる・・・
そう思いながら静かに進む。慎重に・・・
各教室も確認する。
アイツがいるかもしれないから、いつでも逃げれる体制を保ちながら・・・
ここにも誰もいない・・・ここもだ。早く誰かに会いたい・・・
そう焦りながら各教室を確認していく。
そして6年3組の教室の前に来たところでまた足音が聞こえた・・・
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