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1章:夢鬼
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1章:夢鬼
「ねー、夢鬼って知ってる?」
この一言から全てが始まった。
その当時、俺はまだ小学5年生。元気のいい、普通の男の子だった。
いつものように、放課後の教室で仲の良い友達としゃべっていた。
友達を仮にA、B、C、D、E、Fとする。
男はA、B、Cと俺の4人。
女はD、E、Fの3人。
いつもこの7人で遊んでいた。
他愛のない話を皆でしていると、急にDが口を挟んだ。
「ねー、夢鬼って知ってる?」
その瞬間、皆の顔から笑顔が消える・・・
「夢鬼って・・・あの怖い話のやつだろ」
「皆、知ってるよ。よく小さい時に悪いことをしたらお母さんに、夢鬼さんが来るぞって怒られたもん。」
「うんうん、俺の家もそうだった。」
夢鬼・・・夢鬼というのは俺の地域に伝わる怖い話。だが実態は何も分からない。
ただ夢の中に、怖い鬼が出てくるという事だけしか聞かされていなかった。
それだけでも小さい時は、恐怖を感じていた。
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夢鬼 ©著者:hare
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