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3章:嘘
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「入るぞ。」
そう言うと同時にパパが部屋に入ってきた。
「まだ具合でも悪いのか?」
「もう大丈夫よ。……ねぇパパ、私は貧血で入院してたって本当?」
私の泣き出しそうな弱々しい表情にパパは笑って
「貧血だよ。何故そんな事を聞くんだ?」
と答えた。
だけどね、パパの顔は笑顔だったけど目は全く笑っていなかったんだ。
ひんやりと冷たい物が胸を占拠しはじめた。
「食欲は大丈夫か?ママも心配してる。大丈夫なら夕食を食べよう。」
そう言って部屋から出ていった。
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