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1章:カエス (1/14)

1章:カエス

これは怖いというか、自分には教訓みたいになってる話。
だからそういう話と思って見ていただけたらありがたい。
もう十数年以上前の話だけどいまでもハッキリ覚えてる、というか忘れたくても忘れられない記憶。
こうしてネットとかで語る分にはまだ大丈夫だけど、
口にするのはいまだにちょっと抵抗がある。
まあ、自分自身が直接経験した恐怖ってわけじゃないんだが・・・
(注)書いてるうちになんかめちゃくちゃ長くなったから、面倒な人はスルーして下さい。
さほど怖い話でもありませんw



十数年前の話だが、自分は田舎にあるけどやたらでかい大学の大学生だった。
2年生の夏休みにいつも遊んでる仲間と会う事になった。
多い時には15人くらい集まるんだけどちょうどお盆で帰省してる連中も多く、
集まったのは自分を含めて6人。男女三人ずつだった。
いつもに比べて人数が少ないし、金もないということで家飲みになった。
Tという明るいムードメーカーが住んでる1DKの学生アパートに皆集合して、
冷房ガンガン効かせながら鍋(水炊きだったと思う)をしながら飲んだ。
「今日は周りの部屋の人帰省していないみたいだから、存分に騒げるぞ」
ってことで遠慮なく飲んで皆で大騒ぎしてた。かなり悪酔いしてたと思う。
で、ちょうど0時前くらいだったかな?Tが心霊スポットに行ってみないかと言い始めた。
仲間でつるんで真夜中に飲んでたらこういう展開はよくあるのかもしれないが自分は初めてだった。
Mが興味深々な目で「お?どこだのことだ?」と身を乗り出してきた。
「××の少し奥に行った所にある○○という施設の廃墟だ」とTは言った。
Mも俺も皆も、「ああ、あそこか」と納得した。
そこは地元ではけっこう有名な心霊スポットだった。

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カエス ©著者:hare

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