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1章:廃村とシベリアンと私 (1/17)

1章:廃村とシベリアンと私

魅力的なサークル、そうでないサークルも、新入生獲得に走り回っている。
まるでお祭りだ。
こんな状況に目を奪われていると肩に衝撃が走り、顔と服に何かがかかった。

「わりぃ」

どうやらよそ見をしていて、その人が持っているコーヒーを被ってしまったらしい。

シベリアンハスキーをどことなく思い出す顔。
背の高いその男は、ニヤニヤ笑いながら私に侘びとは言えない謝罪をした。

もっと言い方があるのではないだろうか。
ばっちりとメイクをしてきたのに腹が立つ。
しかし、浪人生活で培った女子力(笑)。
その怒りを出来るだけ内に抑え、笑顔で言った。

「ううん、大丈夫。こっちもよそ見してたから」

「なあ、俺、友達まだいないんだよ。一緒に回らない?」

無礼で粗野で周りのことなんかお構いなし。
男って生き物は、どうして人の機微というものを理解できないんだろうか。
まずはこのコーヒーのシミを気にしろ。
具体的には、クリーニング代よこせ。

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廃村とシベリアンと私 ©著者:hare

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