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6章:真実と迷う心
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「まあ…こんな強がってるけど…本当はまだ夏希の事をひきずってるんですよね。だから、あれ以上聞くのが辛くて部屋に戻っちゃったんです」
「何か僕…ごめんなさい…」
「何で秋元さんが謝るんですか!気になる素振り見せた私が悪いんだし…今はもう前に進むしかないから頑張るのみですよ!!」
私以上に落ち込んだ様子の秋元さんの肩を叩くと、秋元さんは小さく頷いた。
「前に進むのみ…ですか…」
「はいっ!こう…何かすぐ忘れられたらいいんですけどねえ…」
ベッドに飛び込みゴロゴロする私に、
「新しい恋…とか?」
と、小さく問い掛ける声が聞こえた。
「新しい…恋…かあ…」
私の頭に真っ先に浮かんだのは、あの日告白をしてきた冬馬君だった。
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