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18章:一緒に
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それから俺達は、持参していたミネラルウォーターで何度にも分けて、多量の睡眠薬を飲んだ。
「この木は私達の化身よ。2人が朽ち果てても、きっと毎年花を咲かせてくれるわ」
「そうだね。俺、今、冴ちゃんと出会った頃を思い出してた」
「うふふ.....懐かしいわね。2人とも恥ずかしくてろくに口もきけなかったわ」
「俺なんか、指名しなきゃ良かったのに」
「どうして?私は楽しかったわ。それに、英司は私の事を大切な人だって言ってくれたじゃない。それだけで本当に幸せよ」
思い出話にふけっているうちに、俺はもう目を開けていられないくらい眠くなってしまった。
最後に聞こえたのは冴子の囁きだった。
「英司、あなただけを愛しているわ.....」
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