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17章:追い打ち
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「英司、まさか..........」
「だって、もうそれしか..........
」
冴子の顔が蒼白になる。
「死ぬなんて駄目よ。ねぇ、英司、あなたは国の保護を受けたらいいと思うわ。そしたら、病院代もかからないし、何とか生活出来るでしょう?」
「それって、つまり生活保護を受けろって事?そんなカッコ悪い事出来ないよ」
冴子は必死に俺を説得する。
「また、働けるようになったら止めればいいじゃないの」
だけど、プライドだけは高い俺はそれを拒絶した。
冴子に金を貰うのは何とも思わないのに、何故かとても抵抗があった。
「そう.....いいわ。分かった。私だって、あんなセクハラ爺さんと暮らすのは耐えられないわ。英司にその覚悟があるなら一緒に逝きましょう」
情けない事に、俺はひとりで死ぬのが怖かった。
また今度も、いつも俺の窮地を救ってくれた冴子と一緒に.....と思ってしまったのだ。
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