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16章:病 (2/7)

「痛っ!」 


ガッチャーン!!


しまった!!
またやってしまった!


右の二の腕に激痛が走り、お茶の入ったピッチャーを床に落としてしまったのだ。
 

「おい、おい、何回目だよ。今度やったら弁償だかんね」


マネージャーはそう言いながらも心配そうに聞いてきた。


「英司、どっか具合悪いんじゃないの?」


「いえ、大丈夫です。ボーッとしてて。すみません」 


「ならいいけど.....無理すんなよ。体調悪かったらちゃんと病院に行きな」


マネージャーに言われて俺は考え込んだ。


う〜ん、病院かぁ.....。
面倒くさいな。
でも、ちょっと行ってみるか。


俺は数年前にバイクで転んで、右の二の腕を骨折している。


このところ、そこが痛んでどうしようもないのだ。


最初は疼く程度だったが、我慢しているうちに、今じゃ痛みでろくすっぽ物も持てない。


その夜はアルコールを控え、翌朝、近くの大学病院に足を運んだ。


予約無しで行った為、二時間以上も待たされやっと診察。


俺の話を聞いた医師は難しい顔をして言った。


「どうして、もっと早く来なかったんですか。とりあえず今日は血液検査とX線検査をして帰って下さい。一週間後に結果が出ますから予約入れておきますね。必ず来て下さいよ」


「は、はい.....」


何なんだ?
俺はそんなに重病なのか?


きっと、また骨にヒビでも入ったんだろう。
厄介な事になった。


まぁ、なんとかなるさ。
俺は軽い気持ちで検査を受けた。
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桜の木の下で ©著者:僚

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