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14章:裏側 (8/8)

祐也は何日間か入院する事になった。



そして、これからは暴力団とは関わらないと約束し、誠心誠意謝ってくれた。


そう。
俺にも謝らなければならない人がいる。


幾ら感謝しても足りない人が.....。



病院を出ると、俺はすぐに冴子に電話した。


心配して待ってくれていたのだろう。
冴子はワンコールで電話に出た。


「ずっと、ペンダント握り締めて祈っていたわ。無事だったのね?.....良かった.....」


冴子が泣いている事は電話越しに分かった。


「冴ちゃん、俺、迷惑かけてばかりでほんとごめん」 


「いいのよ。ただ、ひとつだけ約束して欲しいの。今夜は『MOON』を休んでちゃんと寝て頂戴」


この頃から俺は、少しでも金になるようにと、殆ど毎晩『MOON』に出勤するようになっていた。


もう、体も精神も限界だった。


そういえば、昼職も無断欠勤のままだったな。


「分かった。約束するよ」


冴子との電話の後、会社の上司と『MOON』のマネージャーにメールをし、俺はすぐに家に帰った。


そして、風呂にも入らずに翌朝まで泥のように眠った。
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桜の木の下で ©著者:僚

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