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12章:恐怖
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そんなある日。
久し振りに友達の祐也から着信があった。
昼職で看板を取り付けていた俺は出る事が出来ず、落ち着いてからかけ直した。
「もしもし、ごめんな。仕事中だったからさ」
『おい、おまえ、祐也のダチか?』
知らない男の声。
嫌な予感がした。
祐也は昔からヤンチャで有名だった。
中学、高校と机を並べたが、無口でおとなしい俺とは正反対の性格で、羨ましく思った事もある。
パチンコ屋の打ち子をして暮らしていたが、最近、暴力団に入ってチンピラになったと噂で聞いていた。
本人に確かめたかったが、俺は自分の事で手一杯でメールすらしていなかった。
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桜の木の下で ©著者:僚
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