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11章:変化 (4/4)

それから、冴子は週に一度のペースで『MOON』にやって来た。


勿論、シャンパンなどは入れず、おとなしくJINROのジャスミン割りを飲む。


そして、会計が済んで外に出ると、人目に付かない様にして毎回俺に金を渡してくれた。


生活費も借金返済の分も、きちんと間に合う様に全て用意してくれた。


そんな関係になってから、もう何ヶ月経つだろう。


貴金属を売った金や、保険の解約返戻金など、とっくに無くなっているはずだ。


働いている気配は全く無い。


自分の生活だってあるのに、一体どうしているんだろう?


だが、俺は一切その事には触れなかった。
触れてはいけない気がした。


そして、金を渡す様になってから、冴子は俺に愛してるとも大好きだとも言わなくなった。


「お金を渡してそんな事を言えないわ」


シャンパンをガンガン開けて盛り上がっていた頃が妙に懐かしく思えた。


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桜の木の下で ©著者:僚

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