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10章:告白 (4/4)

「ふふふ.....」


突然、冴子が可笑しそうに笑った。


何なんだよっ?!


「そんなに深刻に考えなくていいわよ。私はこうして生きてるんだから」


そういう問題じゃないだろ。


「もう、こんな事はしないと約束して。今度やったら知らないよ」


俺は、冴子の頭をポンポンと叩き小指を差し出した。


「約束して」


「分かった。もうしない。また就職活動チャレンジするわね」


「そんなん、体治してから考えてよ」


冴子も小指を差し出して俺の指に絡める。


驚くほど冷たく、手の甲に刺された点滴の針が痛々しかった。


「じゃあ、もう帰るけど、明日退院したら連絡して」


「うん。来てくれてありがとう」


俺はもう一度ポンポンと冴子の頭を叩き、背を向けた。


こんな俺にも良心が残っていたのか、少しばかり胸が痛む。


外に出ると蒸し暑く、体中から汗が噴き出した。


なんだか疲れた。


俺はその夜『MOON』をズル休みした。
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桜の木の下で ©著者:僚

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