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9章:転落 (3/8)

そして、バースデー。


アレキサンドラは素晴らしく美味しかったが、俺はそれどころではなかった。



もう、冴子が店に来なくなる。



ナンバー1は諦めるにしても、何とかしなければ俺の居場所が無くなってしまう。


俺は泣き落としにかかった。


「冴ちゃんと会えなくなるなんて耐えられないよ。お願いだから引退なんて言わないでよ」



「私だって、英司に会いたいわ。でも、もう本当に無理なのよ」


冴子も涙声だ。


俺が、俺が悪かったのか?
だって、金持ちだと思ったから.....。


「分かった。何か夜の仕事を探してみるわ。そうでもしなければここに通う事はできないもの。それにしたって今までみたいな贅沢は無理よ」


冴子の溜め息混じりの言葉に俺は食らいついた。


「そうだよ、冴ちゃん。俺みたくWワークにすればいいじゃん。ね、そうしよう。シャンパンとか我慢するからさ」


そして、それから冴子は『MOON』に顔を見せなくなった。


連絡は取り合っていたが、なかなか仕事が見つからないという。


店には、冴子は体調を崩したと言ってある。


翔の嘲笑にも耐えながら、俺はヘルプ回りを続けた。


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桜の木の下で ©著者:僚

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