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4章:初担当
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翌週も冴子はやって来た。
また常連客と一緒だが、別卓で飲むらしい。
どうか、俺にチャンスが回って来ますように。
祈りが通じたのか、混んでいたからか、俺は数分後冴子の前の丸椅子に座っていた。
「先日は途中ですみませんでした」
「気にしないで」
冴子は相変わらず品のいい優しい微笑みを見せる。
「今夜もノンアルですか?」
「そうね。少しなら飲めなくもないんだけど.....ちょっと風邪気味で.....」
「そりゃ、いけませんね。風邪は全部俺にうつして下さい。うつすと治るっていうでしょう?」
我ながらなかなか上手い事を言う。
そんな事を考えながら、極薄のジャスミン割りを作った。
20度のJINROだから、普通に作ってもそんなには濃くならないのだが、それでも冴子にはキツイらしいのだ。
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