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3章:蛹は蝶に (2/61)

ところがその日、お出かけの支度をする時間になってからママはグズグズ言い出したの。


着ていくお洋服を選ぶのに悩んだママはウォーキングクローゼットにあたしを呼んで

「スポーツバーでしょ?カジュアルじゃないとダメかしら…。」

「関係ないよ、渋谷辺りで日本代表の試合観るワケじゃないし。何だっていいんじゃない?」

「じゃあ何を着ていこうかしら…ねえ、アイラはどれがいいと思う?」

「その白のスーツは?買ったばっかでしょ?」

「これ、ちょっとスカートが短いのよね。ガーターが見えちゃうかも…。」

「ママ、ガーター好きだね。」

「だって、パンスト嫌いだし、ナマ足はイヤだし…。ガーターするのはもう癖だから…。」

「あたしもそうだけど…。でも今日はナマ足だよ。」

「どうしよう、悩んじゃう…ねえ、そのスポーツバーって外人さんばっかりなんでしょ?…あたし英語ヘタだし、やっぱり行くのやめようかしら…。」

「別に嫌なら無理に行かなくていいよ…。でもポール達、ガッカリするんじゃないかな…。」

「だけど、なんであたしと会いたいの?あなたのお友達があたしと会ったって仕方ないじゃない…。」


真っ裸になって白のガーターベルトを腰に付け、白い絹のストッキングを穿くママ。


「ママの写真を見せたら素敵だって…。」

「やだ、そんな…。どんな写真を見せたの?」

「最近の写真…色々だよ。」


「まさか、この間のプールの写真なんて見せてないでしょうね。」

とか言いながらガーターベルトとお揃の白いブラを身に付け、最後に薄い生地の白いTバックのパンツを穿いたママは姿見に自分を映して何気にポーズ…。


ママ、なんだかんだ言ってたけどもう行くって決めてるみたい。


「水着の写真なんて見せるワケないじゃん。」

って笑いながらあたしはママをクローゼットに残し、自分のお部屋に着替えに行ったの。
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淫乱娘に酒乱ママ ©著者:あいら

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