2章:転機 (30/30)

帰りの電車の中で、もうポール達には逢わない方がいいかも…って考えたりしてたけど､優しいメールとその後にかかってきた電話でポールの声を聴いたあたし､また次に逢う約束をしちゃったの｡


２人とのお付き合いはそれからもズルズルって感じで続いて…｡


忙しいから頻繁に逢うのは無理だったけど､週に一回はポールとマイクのどちらかとデートしたり｡


酔っ払って２人に同時に抱かれたことも何回かあったかしら…｡


そんなある日､いつものアイリッシュバーで飲んでる時にポールとマイクが家族の写真を見せてくれたの｡


外人､特にアメリカ人とイギリス人は家族の写真をいつも持ってる人が多いのよね｡


あたしの家族の写真も見せてって言われたけど､あたしは持ってないし仕方ないから携帯の写真を見せてあげて…｡


ママの写真を見せるとポールもマイクも､若くて綺麗だってびっくりしてるの｡


一緒に飲んでたポールの友達や知り合い達まで見たいとか言い出して､みんなであたしの携帯を回し見｡


みんなにママの顔を直接見たい､今度ママを連れて来いとか言われたあたし､軽い気持ちで『じゃあいつか連れてくる』って約束しちゃって…｡