9章:発覚 (9/9)

葵の家の玄関先に

下着姿のえりかが泣きながら座っていた

｢優〜……聞いてよー！
弥生がキレて暴れて追い出されたの｣


｢ふーん………当然だよ
浮気したんだもん｣


｢え？｣

｢人の男とやってたんだろ？汚いヤリマン！｣

わたしはえりかにビンタして蹴りを入れた

｢痛い！何すんのよ！
取られた優も悪いでしょ？
葵言ってたよ？優はマグロでつまらないって｣

｢…………………｣


｢お前ら何してんだよ！｣
ドアが開き弥生くんに部屋に入れられた

｢弥生〜叩かれた〜｣
えりかが抱きつく

｢触るな！雌豚｣

えりかを突き飛ばし
えりかの荷物を袋に詰め込み
泣き叫ぶえりかを
荷物と一緒に外に出した

しばらく叫んでドアを叩いていたが
いつの間にかいなくなっていた


｢優…落ち着いた？｣

｢うん。弥生くんのおかげだよ？葵にも終わりって話したし。
もう忘れる！｣

｢切り替え早いな笑｣

｢あはは！まだ若いもん。いくらでも何でもやり直せるもん｣


｢悪かったな。何かあったらいつでも言えよ？｣

｢ありがとう｣


少しお茶を飲んで話してから
わたしは自分の家に戻った