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13章:言えない気持ち
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目が覚めると、自分の部屋に寝ていた。
カーテンから零れる光を見ると、もう朝なのは確かだ。
昨日は秋元さんと冬馬君とライブに行って、それから…居酒屋行ったんだっけ…それで…駄目だ。記憶が無い。
ベッドから起き上がり、リビングへ行くと、冬馬君がソファーに座っている姿が見えた。
「…あ、おはよう」
私の声の方向に振り向くと、冬馬君も笑顔で返し、コップに水を注ぎ、差し出した。
「ありがとう」
水を受け取ると、冬馬君がソファーの方向へ歩きながら問い掛けた。
「…昨日の居酒屋での事、覚えてる?」
「途中までは…、あっ!ごめん。私何か酷い事した?」
記憶の無い時間、私は一体何をしでかしてしまったんだろう。
不安に感じる私に、笑顔で顔を横に振り
「ううん!ただ、昨日飲み過ぎてたから」
と、笑顔で返す冬馬君に、少し安心した。
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