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13章:言えない気持ち (6/9)

寒いなあ…やっぱりマフラー探してでもしてくるべきだった…。


話す度に白い息が広がる程の寒さを身に染みながら、夏希と会話を交していると、ふわっと急に首元が暖かいモノで包まれた。


「…え?」


驚き、目線を下げると、首元に掛けられたのは夏希のマフラーだった。
突然の出来事に、掛けられたマフラーを掴みながら、交互に夏希とマフラーを見た。


「寒いんだろ?いいよ。してて」

「いいよ!悪いよ!」


掛けられたマフラーを外し、夏希に押しつける様に返したが、受け取ってはもらえず、「黙ってしてろ」と、また掛けられてしまった。


「でも…」

「いいからしてろ!彩、寒いせいか、さっきから会話成り立ってねーんだもん」

「うそ!?」

「本当!『あー寒いなあ』『あー早く帰りたいなあ』って心で思いながら、適当に話してる感じ」


確かに…『寒いなあ』とは思ってたけど、『早く帰りたい』なんて思ってないよ。

と、言いたいのをぐっと堪え、いつもの調子で話を続けた。


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春夏秋冬2 ©著者:みるみる

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