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9章:見えないヒビ (8/9)

「彩、おかわり!」


綺麗に平らげたお皿を目の前に差し出した。


「自分で盛りなよ」

「いいだろそんくらい!ケチケチすんなよ」

「ケチケチしてないし!」

「じゃあいいじゃん」

「仕方ないなあ…」


笑顔で差し出されたお皿を、渋々受け取り立ち上がる姿を見ると


「新婚さんみたいですね」


と、秋元さんが冗談っぽく言い、笑った。



その瞬間、勢いよく椅子が引かれる音がし、驚いて視線を向けると冬馬君が立ち上がっていた。

リビングはシーン…と静まり、皆の視線は冬馬君に向けられていた。


「…あっ、ごちそうさま」


食べ終わった皿をキッチンのシンクへ運ぶと、そそくさとリビングを出て行った。

「…変な奴」


リビングを後にした冬馬君を見て、首を傾げる夏希。


「た…食べましょう!」


場を和ます様に、秋元さんがカレーをまた食べ進めた。
私はキッチンへ向かい、夏希のおかわりの分を盛る。


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春夏秋冬2 ©著者:みるみる

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