9章:未来 (6/8)

何の前触れもなく
全てが壊れた…

学校の期待を一身に背負って

理数系を強化した方がいい、という
先公どもの説得は
社長たちの心を動かした

…みくに家庭教師がつく事になった



それからしばらくして
みくが
犬の散歩に行かなくなったのも

…忙しいからだと思ってた

忙しいみくの代わりに
夕夜と俺は毎日犬の散歩に行った

家庭教師が来るようになって３ヶ月

この一月は
ほとんど姿を見なかった

みくの誕生日を１ヶ月後に控えて
夕夜と２人
仕事帰りのダンプの中
プレゼントの話題で盛り上がってた俺は



会社の前に停まる救急車に
背筋が凍った………