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6章:流雲
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電車を降りると寺に向う
『チンネン。叔父さん居るかな?』
『パパは居るよ。それよりママに見つからないように本堂に入らなきゃ…』
チンネンはマルコメ味噌のような坊主頭を撫でながら空を見ながら考えている
『今日なにサボったの?』
『ピアノと英会話…』
『寺の坊主にピアノと英語は必要ない
って言えばいいだろ?』
俺はニヤニヤしながらチンネンの前を遮る
『遼太が言えよ
ってか
遼太が、坊主になれよ
』
ムキになって話すチンネンの頭を1撫でして
『オレが坊主になったら、一晩連れて行かれる』
笑うオレの手を握り
『大丈夫。そうはさせない』とチンネンが数珠を撫でる
チンネンのママは教育ママだ。
一人っ子のチンネンを溺愛してる
そして俺を嫌ってる
イヤ…
親父一族を嫌ってる
理由は知らない
昔イロイロあったとかぁちゃんが言ってた
まぁ…
大人の事情だろう
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遼太の憂鬱 ©著者:ひぃ('-^*)/
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