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3章:泡想
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間もなくチンネンが、チャリを投げ捨てる音がして玄関ドアが開いた
『遼太…』
『うん。二階にいる』
チンネンと階段を上がると古い家全体が軋む音がした
コンコン
『綾。開けるよ』
部屋のドアを開けると窓も開けてないのに風が走る
白いワンピースを着た綾が部屋の隅に座っていた
『遼太?綾ちゃんは?』 『そこ』
チンネンの足元を指差さすと慌てたチンネンが、転びそうになった
『綾。何をして欲しいの?』
部屋の隅に向き合うと俺は綾に話しかけた
『私…殺されたの…私の身体を見つけて…』
『誰に殺されたの?』
『解らない…でも身体を見つけられたら…きっとわかる』
ちんぷんかんぷんのチンネンに事情を話す
『僕だって綾ちゃんの力になりたい…でもその前に言っておきたい事がある』 チンネンが真剣な顔をするから、僕にもやらせてなんてジョークはかまさないだろう
『言ってみろよ』
『綾ちゃんもよく聞いて』
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遼太の憂鬱 ©著者:ひぃ('-^*)/
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