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16章:刹那の時 (1/18)

16章:刹那の時

目が覚めて龍がいる

あたしは夕べの余韻もあって、龍の寝顔をずっと眺めてた

それに気付いた龍が目を閉じたままキスしてくる

「おはよ」

「おはよ」

起き上がってタバコを吸う龍…あたしのタバコにも火をつけて差し出す

いつもと違う朝だ

朝食を済ませ、会社に行き携帯料金を支払って戻るから、映画に行こうと言う

携帯料金の支払いを済ませば…また、いろんな用事が出来てドタキャンに なる…一瞬そんな思いが過ぎる

あたしをいつも不安にさせる龍の携帯…

やっぱりもう向こうで女と連絡取り合う仲になってた

龍を送り出して、荷物を解いてたら、ピアスがない…

昨日、確認した時は…仕事で外さなければいけないからと言ってたのに…何処にもなくて…出て来たのは女の証拠になる物ばかりだった
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Plastic Doll ©著者:みなみ

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