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14章:坂井との絡み・その2 (2/6)

坂井は私との恋愛観(妄想)ではどうしてそこまで前向きになれるのか分からない程ポジティブな思考で考えるのだが、その他の事では必要以上にネガティブな発言をし必死に私の同情を引こうとする


ポジティブでいて欲しい時にネガティブで、ネガティブでいて欲しい時にポジティブだから話しているとげんなりしてしまう


何事もちょうどいい中間の思考を選べないのだ








ある日の坂井との会話。
(ネガティブバージョン)




私「今日仕事前に加奈とペットショップに行ったら可愛いトイプードルがいたのー犬って本当に可愛いよね



坂井「…うん。」


さっきまで普通に話してたのに急にテンションが落ちてる



私「どうしたの



坂井「実家で飼ってた犬が30年前に死んで、それからは犬の話をされると辛いんだ



確かにペットが死ぬのは辛いけど、30年前ってお前が小学生の時じゃん
だったらもう立ち直ってもいい頃なんじゃないの




私「嫌な事思い出させてごめんね…。」


坂井「…いいんだ。でも犬が死んでから寂しくて仕方ない。だから癒されたいし誰かと一緒に居たいんだ。」



私は一緒には居れないよ



私「…またペットを飼ったら


坂井「飼ってるよ。10年前からシーズーを飼ってるんだ。」



飼ってるんかいッ
死んだのがトラウマでもう犬を飼えないみたいな雰囲気出しといてまた飼ってるんかい
てかそしたらなんで最初に死んだ犬の話をしたの

私が「犬可愛いよね」って言って、自分もそう思ってるんだから「そうだよね」って普通に言えばいいじゃん

またいつもの同情を引いてお涙頂戴作戦ですね

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痛客名鑑 ©著者:咲

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