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10章:「これ飲んどけよ」って言って水を渡してくる客 (3/3)

正直ドリンクバックはどうでもいい
飲んだとこでほんの何百円しかバックが入らないし、何時間もある営業時間をこなす為お酒の量はある程度ペース配分をしてるから、1つのテーブルでガブガブ飲む気はサラサラ無い


だけど一杯も出ないとなると話は違う
客がドリンクを出すかどうかでその客が飲み方を分かっている人か・金を持ってるかを決める基準にしているから、飲ませてくれないのなら「こんな人客にしたくない」と思い女の子のテンションは一気に急降下する




付け回し「咲さんお願いします。」

ヨッシャー
呼ばれたッ


私「呼ばれちゃったんで失礼します。お邪魔しましたー。」


客「指名でいいよ。」


私「え


客「指名してあげるよ。」

お前からの場内いらねえよ
しかもまた上から目線


客「嫌なの

こんな単価が上がらない席は嫌に決まってんだろ
お前が帰った後、私はスタッフに「何で飲まないの単価上げてよ。」って小言を言われるんだからな


私「嫌なんかじゃないです。ありがとうございます…」




その客は場内をした後もドリンクを出す事は無く、口を開けば店外要求をしてきた…



女に酒を飲ませる余裕が無い人に、口説いたり店外を要求する権利は無い



喉がカラカラになりながら話さなきゃいけないし、馬鹿にされてるみたいで悔しくなるから大概にしてくれ
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痛客名鑑 ©著者:咲

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