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6章:限界
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6章:限界
俺は普通に接しようと努力した。
あいつがどんな態度に出るかわかんなかったけど、とにかく俺は覚悟決めたんだ。
もう、後戻りなんかできねぇよ。
相変わらずあいつは、気まずそうにしてた。
でもきっと今だけだ。
部活終わって、昇降口通りかかった。
あいつが一人で座ってた。
みみ: ヨリちゃんの部活終わるの待ってるの!
吉井: まだ明かりついてたから…もうちょいかかるぞ?多分…
よかった、ちょっと照れてるみてぇだけど、何とか普通だな…
吉井: 暗いし、早く帰れよ!
みみ: …だって、約束したんだもんっ!
ガキみてぇに足ぷらぷらさせた。
なんかすげぇ面白くて、思わず笑っちまった。
吉井: おまえってほんとおかしいな!
みみ: ふんっ…
そうそう、これだよ。
吉井: 待っててやろうか?
アイツはパッ、と俺の顔見て少し考えてた。
怖いんだろ。分かるよ。
でも頼む。信じてくれ。
みみ: うん…
心の中でガッツポーズした。
俺は下駄箱のスノコに座り込んで、平静を装って飲みモンがぶ飲みした。
しばらくしたら、アイツうとうとし始めてた。
コクッ、コクッて倒れそうになってんの。
変なやつ。
俺といんのに。
黙ってたのが悪かったかな…
ちょっと驚かしてやろうと思った。
吉井: オイッ!!ゴキブリ!!
ははっ、おもしれぇ。
予想通り、アイツはとび起きた。
みみ: ええっ!?どこっ!?
吉井: ほらッ、そこだよ!!すぐ下!!足元!!
みみ: きゃああっ!!
吉井: あははっ、嘘だよ!ったくバカだなお前はすぐ………ッ
嘘だろ!?
マジで…!?
ヤバイ………
あいつはまた派手に転んで、パンツ丸出しになった。
なんだよそれ…
コントかよ……!?
そう思った瞬間だった。
あいつはピンクのヒラヒラしたエロいパンツ、俺に見せつけるように尻突きだしたんだ。
わざとか…?
いや、わざとじゃねぇだろ!
俺はまたまた気まずくなって、ろくに挨拶もせずに帰っちまった。
なんだよあのパンツ…
何考えてンだ…
また今日も眠れねぇよ…
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