「ごめん」って……





ねぇ、それだけ…？






『失恋』と呼ぶには、

余りにも儚い時間と言葉。






私の溢れ出た想いは、

呆気ないくらいに
君に弾かれた。





君との連絡は、

そうなる事が
決まってたみたいに、

途絶えた。






恋をした事で、

歩き出せた気がしてた。





恋をした事で、

沢山の夢を見てた。




でも、




恋をした事で、

色んな事を
見失ってたのかもしれない。





『君』は、

ちっとも近くなかった。





勝手に、

『君』の事を
知った気になってた。





目の前に居た君だけを、
信じてた。





深い部分まで
知ろうともせずに。





なんて浅はかな
告白だったのだろう。





私は君に、
何をしてあげたのだろう。





私は何を、
掴もうとしてたのだろう。





私は君に、
何を求めていたのだろう。







君にフラれ、

やっと地に足が着いた。